便り
遠く離れている人から便りをもらうのはとても嬉しい。
先日、スリランカの女の子から手紙が届き、今日は偶然同じ日に、ニジェールとケニアとアメリカからメールが届いた。
スリランカからは、激しい戦闘で電気もない中、学校に通い、一生懸命勉強し、大学入学試験に受かり、今は入学の準備をしているところ、という知らせだった。
ニジェールからは、相変わらずの50度という暑さの中、相変わらず元気な父ちゃん、セイニはニジェール川の渡し舟を切り盛りし、子ども達は相変わらず元気に暮らしているという知らせだった。
ケニアからは、スーダンでの髄膜炎の集団予防接種プロジェクトが無事終了し、懸念されていた髄膜炎の大流行を何とか防ぐことができたという知らせだった。
アメリカからは、フランスの子ども達は今でも”Ob La Di, Ob La Da”を歌っているという知らせだった。彼女はフランスで英語の先生をしていて、僕が以前ニジェールから日本に帰る途中に彼女の学校に寄り、授業の中で子ども達と”Ob La Di, Ob La Da”を歌ったことがある。
そんなことを書いていると、京都から電話があった。この春から晴れて大学院に入学し、今日が一日目の授業だったそうだ。なんだか妙に元気だった。ま、いつも妙な人だから心配は要らない。久しぶりに聞く関西弁、京都弁はいいもんだなと思った。
僕の親しい友人の一人は大阪出身だけど、彼女は大阪弁を話さない。実は話せないんだ、という説もある。たまには大阪弁で話して欲しいな、などと思った。
みんな、それぞれに、それぞれの場所で、一生懸命頑張っている。一生懸命生きている。
一つ一つの便りからなんだか元気をもらって、「俺も頑張んなきゃな」、と思った。
スリランカの女の子からの便りの最後には、こう書いてあった。
My favorite sentence:
“Try, Try, Try again;
You can fly oneday”
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