2007年12月31日月曜日

一つのパン

うちの近所に「アンジェリーナ」というパン屋がある。ご近所さんに「駅のそばのアンジェリーナっていうパン屋さん知ってる?あそこはホントおいしいよ。」と教えてもらい、行ってみた。

木の実がたくさん入ったパンを買い、スーパーで安いワインとチーズを買って近所の公園で風に揺れる木々を眺めながら食べていると、一人でに笑顔がこぼれて幸せな気持ちになった。
すごいなと思った。パンなんか、スーパーで買える。スーパーの横にあるリトルマーメイドでも焼きたてのパンが買える。「まずくて食べられないパン」なんていうのはまず見つけるほうが難しい。つまり、どのパンもまあおいしく食べられるわけだ。でも、アンジェリーナのパンはただの「おいしいパン」じゃなかった。近所のおじさんが一生懸命作っているおいしいパンだった。

アンジェリーナのパンがなくても僕は全然生きていける。でも、木の実がたくさん入ったしっかりと練り上げられた固いパンは明らかに僕の一日を幸せな一日にしてくれた。