Never too late
キマニ・ンガンガ・マルゲ(Kimani Nganga Maruge)86歳
小学3年生
ケニアで小学校の授業料が全面的に無料になった2003年、マルゲは「これでやっと学校に通える」と思った。この法案を通した新政府の誰が予想しただろう。一人の貧しい老人にとって、この法案が教育を受けるチャンスと受け止められることを。
小学校で彼を見つけた校長、ジェーン・オビンチュは「このおじいちゃんはきっと迷子になってしまったのか、探し物をしているんだわ」と思ったそうだ。
しかし、校長先生を見つけたマルゲは彼女に一言、「この学校で学ばせてください」と言った。
オビンチュ校長は、「うちは小学校ですので、小学生の年齢、つまり6歳から14歳までしか受け入れられないのですが...」と言うしかなく、マルゲには帰ってもらうほかなかった。
しかし、それでもマルゲはその後4回学校を訪ね、入学の許可を願った。学校側は彼の願いを聞き入れることはできなかった。
そして、新学期の初日。教室には、小さな一年生に混じって、一生懸命子ども達の制服を真似した自前の制服、半ズボン、ブレザーを着たマルゲの姿があった。オビンチュ校長は「私たちはあなたを受け入れるほかないようですね。」と彼に言うしかなかった。
それ以来彼は、一日も学校を休んでいない。子ども達に石を投げられても、村の大人たちにたしなめられても、学校に通い続けた。彼を受け入れたオビンチュ校長がその咎めを受け、配置転換させられた時には、羊を一頭売り旅費を準備し、首都のナイロビまで校長を戻してくれるように陳情に行った。
イギリスからの独立戦争を戦い、自分の子ども達を目の前で虐殺され、足の指を失い、それでも戦い続け、ケニアの自由を勝ち取ったマルゲにとって、教育を受けることは独立以来の念願だった。
牧畜を営む彼の夢は、少しの英語を覚えることと、獣医になることだ。
アメリカABCニュースより
http://abcnews.go.com/WNT/story?id=2705039&page=1
神山 昌子 62歳
弁護士
30代から司法試験に挑戦し、22度目の正直で62歳にして念願の弁護士に。
33歳で離婚。女手ひとつでパートをしながら息子を育て上げた神山さんは21回の不合格にもめげずに、昨年晴れて弁護士となった。
今年10月からは過疎地、北海道道北地域で法テラス旭川の常勤スタッフとして活動している。「司法試験合格は一つの夢だったが、今度は自分を必要としてくれる人の役に立つという新しい夢が叶う。」
日本経済新聞 12月7日 夕刊より
Never too late, 以前の職場の上司、岡崎課長がよく言っていた言葉だ。
Keep on dreaming,
Believe in yourself.
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