2006年6月27日火曜日

一つだけ伝えたいこと

先日、僕が働いているあしなが育英会の同僚、長尾さんと飲みに行った時、長尾さんに聞かれました。
「川上さんが、一つだけ学生に伝えたいことって言ったら何ですか?」
僕は、
「やりたいことを妥協せずに本気でやって欲しい、ということですかね。」と答えました。

やりたいことを仕事にすることはきっととても厳しいことだ。でもだからこそ、その道を進まなければ。そうすれば、もう妥協はできない。やりたいことやって飯を食うなんてそんな甘い話はなかなかないからだ。自分から逃げず、妥協せず、自分を追い込み、努力をして、本物の仕事をしなければやりたいことやって飯なんか食えない。
そして本当にやりたいことを仕事にした時、その人は世の中のためになる仕事、誰かを幸せにする仕事を自然としているはずだ。本当にやりたいことを仕事にした時、人はその仕事に愛情を注ぐだろう。パン作りが好きで仕方がないパン職人が、おいしいパンを作ろうと愛情を持ってパンを作る時、できたパンはそれを食べる誰かをきっと幸せにする。パン職人が、おいしいパンを作ろう、もっとおいしいパンを作ろう、と試行錯誤を繰り返す時、そこには必ず、パンを食べる人への思い、「どんな人がこのパンを食べるんだろう。もっとおいしいパンをあの人に食べてもらいたい」っていう思いが自然に生まれるからだ。パンを食べる人への思いがなく、ただ単にパン作りを研究していくらパンを作ったって、本当においしいパン、本当に誰かを幸せにするパンなんかできっこない。

だから僕は、学生に一つだけ伝えたいこと、と聞かれたらこう答える。
「やりたいことを妥協せずに本気でやって欲しい。」

そしてそれはもちろん、僕自身に対する言葉でもある。

1 Comments:

Anonymous 匿名 said...

全く同感。
What can we do to change the worldについても。

俺とよっちゃんは違うところばかりだけど、こういう根底の価値観だけで繋がってるんだと思いました。笑

来週日本に帰ります。
また7/12にマレーに行かなきゃいけないけど、どこかで一回会いたいね。

7月 03, 2006

 

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