2006年1月31日火曜日

僕らの生きている世界とは

Innocent Voices見ました。
11歳のチャバが暴力におびえながら生きなければならない世界がそこにはありました。
いまだに世界には30万人以上の子供たちが少年兵として戦わされています。
アフリカのウガンダでゲリラ(Lord's Resistance Arimy)に捕まり、兵士として戦わされていた16歳の女の子の話を書きます。
「...一人の男の子がゲリラから脱走しようとして、失敗してつかまりました。男の子は手を縛られ、ゲリラの大人たちは、私達、捕まったばかりの新しい子供たちにその男の子を棒で殺させました。私は気持ちが悪くなりました。私はその男の子を知っていました。私達は同じ村の出身だったんです。私は男の子を殺すのを断りましたが、彼らはそれなら私を殺すと言いました。彼らは私に銃口を向けました。私はやるしかありませんでした。男の子は私に聞いてきました。「なぜこんなことをするの?」。私は、私にはどうすることもできないの、と言いました。私達がその男の子を殺したあとで、ゲリラの大人たちは私達に、私達の腕にその子の血を塗らせました。彼らは、こうすることで私達が死を恐れなくなり、逃げ出そうとしなくなる、と言っていました。...私はまだ、私の殺した同じ村のその男の子を夢に見ます。夢の中で、その子は私に話しかけ、こう言うんです。「君は何の罪もない僕を殺した。」そして、私は泣きながら目を覚ますんです。
(Human Rights Watch, http://hrw.org/campaigns/crp/voices.htm)

これが僕達が今生きている世界です。

6 Comments:

Anonymous 匿名 said...

ブログ読んだよ。
今日は大学のテストを受けてきたんだ。
倫理学概論って授業の試験なんだけど。
つまらない、簡単な穴埋めを解く問題なんだ。
倫理学なのに記述がないんだ。
馬鹿ばっかり。俺も含め。


ブログを読んで何を思ったか。
いろんな世界があり、知らないことばかりだと思った。でも、同じ世界だと言われても何だかわからなくて、ドキュメンタリー映画を見て、ノンフィクションの本を読んでショックを受けているのと似ていた。
それも悲しい。

イノセント・ボイスってものを初めて知った。

敬語を使うと当たり障りのない事を書きそうになるから、やめました。

2月 01, 2006

 
Blogger 川上 よしひと said...

拓史、コメントサンキュー。いいねえ、ため口。いんじゃないすか。
こんなとこでもねえ、敬語っていうのはみずくさいっすよ。やっぱり。
俺はまだ見てないけど、来週の水曜日に見に行こうと思ってるんだけど、ホテルルワンダ、これがかなりいいぞ。1994年のルワンダでツチ族とフツ族の間で起こった大虐殺のさなかであった実話だ。
つたやには必ず入る。要チェック。

2月 03, 2006

 
Anonymous 匿名 said...

イノセント・ボイス見たぞ。

映画終了後も観客が席に座ったままでなかなか席を立とうとしない(or立てない)姿が印象的でした。

映画じゃないけど、関連して、おすすめの本を1冊。
松本仁一という人が書いた「カラシニコフ」という本。
旧ソ連のカラシニコフ氏が開発した自動小銃AK47を通してアフリカの紛争を読み解いている。

映画「Lord of War」とセットにすると、一層理解が深まります。

ではでは。

2月 04, 2006

 
Blogger 川上 よしひと said...

藤井ちゃん、それ要チェックやね。その本俺にくれよ。こんど東京来たときに、炊飯器と一緒にさ。

2月 04, 2006

 
Anonymous 匿名 said...

この間はステキなライブをアリガトウ。また聴きたいです。
ところで、「イノセント ボイス」「ホテル ルワンダ」どちらも観たよ。
事実は比べるべくもないけれど「映画」的には「イノセント ボイス」のほうが迫ってきた。無力な子どもが主人公だったからだろうか。私が中米に親近感を感じるからだろうか。
勿論現実は、どちらも自分の身になって考えるとやりきれなく恐ろしくなる。

「ディナーを食べ続ける」私たちだけれども、日々の中で、世界の苦しみを想像し少しでも共有しようとする気持ち、そこから始まるのではないだろうか。
映画を観て涙を流してオワリではなく。
静かな怒りを維持していこうと思うこのごろです。

2月 16, 2006

 
Blogger 川上 よしひと said...

僕も本当にそう思います。何かを考え、想像することから全ては始まるよね。きれいごとじゃなくて。
3月5日のライブも是非来ていただけたら嬉しいです。

2月 25, 2006

 

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